たらの芽会とは
「NPO法人フードバンクたらの芽会」とは、数あるこども食堂の中で、生活困窮者支援に力点を置いているNPO法人です。ひとり親家庭を中心に、生活保護、障がい者年金生活者、お年寄りの年金生活者、4人以上の子だくさん家庭等に、毎週日曜日に地域の方、企業様よりご寄付頂きました食材を配布しています。2019年7月より活動を始めて、2024年5月で59組180人分を毎週日曜日に食材ロッカーにより配布しています。
設立趣旨
平成26年施行の「子どもの貧困対策の推進に関する法律」および平成26年に閣議決定された「子供の貧困対策に関する大綱」等により、「子どもの貧困」に関する話題にクローズアップされる機会が増えてきました。特に2023年4月には「こどもまんなか社会」の実現を目的として「こども家庭庁」も発足し、日本の将来を担う子どもたちへの取組みはより喫緊の課題となった感があります。しかし、令和4年の国民生活基礎調査の概況報告では「子どもの貧困率」(17歳以下)は11.5%と改善の傾向は見られるものの、「大人が一人」の世帯では44.5%と決して低いとは言えない水準が続いています。
私達の身の回りでは、長く続いたコロナ禍による所得の減少、場合によっては失職や病気を患うなどによる貧困にあえぐ家庭も多く、特にひとり親世帯、更に言えばパートで働くシングルマザーへの影響は深刻な状況です。そんなコロナ禍の中で、ロッカーを通したシングルマザー等の生活困窮者世帯への食材配布を開始したところ、このロッカーを通した食材配布は全国的にも珍しく、テレビに取り上げられることもありました。日々の生活に忙殺されるシングルマザーにとっても自分の都合で配布を受けられるスタイルがとても好評で、長期に渡って続けられた主要因になっています。
この取組みも3年を超え、ますます拡大や継続の望まれる声を受けている状態で、任意団体で継続することの困難も見えてきました。特に個人に頼らない安定した運営体制や、高い透明性を確保した信頼される団体を目指すには特定非営利活動法人という選択がより重要になっています。
これまで私達が培ってきた、地域密着のフードバンクシステムを活用した生活困窮者に対する支援を、持続可能な法人として継続することで、地域、果ては全国に私達の活動を発信し、共に支え合う心豊かな地域社会を創ることを目指します。
沿革
令和元年7月 | こども食堂たらの芽会を開設 |
令和元年11月 | 鹿児島県にこども食堂として登録 |
令和2年3月 | コロナによりこども食堂を閉鎖 |
令和2年4月 | ドライブスルーでの食材配布を開始 |
令和2年8月 | シングルマザーのための配布用ロッカーを設置 |
令和2年11月 | NHKおはよう日本でドライブスルーの取組みを紹介される |
令和4年10月 | KTSかごんま未来ノートでロッカー配布の取組みを紹介される |
令和5年3月 | ロッカーによる配布累計人数20,000人を超える |
令和5年11月 | NPO法人設立準備会の開催 |
令和6年2月 | NPO法人設立総会の開催 |
令和6年3月 | NPO法人フードバンクたらの芽会設立 |